【男性育休】上司への相談時期と取得時の注意点
育休取りたい!!
でも具体的にどうすればいいのか分からない…
誰かに相談しようにも自分の勤務先で育児休業を取得した人がいない、少ない…
といった方がまだまだ男性では多いのではないでしょうか?
2022年11月18日時点の厚生労働省のデータでは令和3年度の男性の育児休業取得率は1割程度。
男性の育児休業取得が当たり前になっていないのが現状です。
この記事では育児休業を6ヶ月取得した私が実際にどう行動したのか、
ご参考までに私の体験談を交えつつお話していきます。
育児休業取得の意思を上司に伝えるタイミングは?
育休取りたい!!と思った時にまず私が悩んだこと…
それは『いつ上司へ意思を伝えるか』でした。
私の会社では育児休業を取得した社員がおらず、前例がありませんでした。
私の経験が同じような境遇の方の参考になれば幸いです。育児休業取得率上げていきましょう!
おすすめのタイミングと避けたほうが無難なタイミングについて解説します。
- おすすめのタイミング
- 妊娠3ヶ月~4ヶ月頃
- 妊娠5ヶ月頃(安定期)
- 避けたほうが無難なタイミング
- 妊娠0ヶ月~2ヶ月頃
- 育児休業取得希望日の1ヶ月前(制度上はOK)
妊娠3ヶ月~4ヶ月頃
私はこのタイミングで直属の上司(部長)にだけ相談しました。
まだ安定期ではないので念のため、内密にお願いしますと伝えての相談でした。
この時期に相談しようと思った理由は下記の通りです。
- 悪阻で妻の体調が悪い日などに早めに帰宅しやすくするため
- 上司に育休中の業務振り分けを検討してもらうため
- 気持ちを落ち着かせるため
まず悪阻は人によって症状が異なるようですが、
全く影響がないという人は稀なのではないでしょうか?
パートナーの身体に負担が掛かりすぎないように
極力早めに帰宅できるよう上司の理解を事前に得られると心強いです。
もちろん会社のことを考えて行動することも大切です。
当然ですが休業中は同僚の負担が増えることになります。
早めに上司に相談することで適切な業務振り分けを検討してもらいましょう。
遅くなるほど上司のスケジュールに与える影響が大きくなってしまいます。
また、これは私だけかもしれませんが、育児休業取得について上司から了承が得られるかどうか分からない状態での業務はソワソワして集中できませんでした。
いつ言おうか、今言おうかと常にタイミングを見計らっていました…笑
気持ちを落ち着かせるためにも早めに相談してみるといいかもしれません。
育休が取れる期間によっては里帰り出産の選択肢も出てくるのではないでしょうか。
妊娠5ヶ月頃(安定期)
万が一のことを考えて安定期に入ってからの相談もおすすめです。
男性であればこの時期に上司へ相談される方も多いのではないでしょうか?
同僚への報告も安心して行えるため、業務の引継ぎもスムーズに進められるでしょう。
休業までの期間としても6ヶ月程あり、余裕を持った調整が可能かと思われます。
妊娠0ヶ月~2ヶ月頃
この時期での報告は極力避けた方が無難です。
最高に幸せで誰かに言いたくてたまらない気持ちになりましたが私は我慢しました。
本当に辛いことですが、まだ不安定な時期なので万が一のことが起こる可能性が高いです。
育児休業取得希望日の1ヶ月前(制度上はOK)
育児休業制度では育児休業の申出期限は原則休業開始の1ヶ月前までと定められています。
(※産後パパ育休は2週間前までの場合も)
だからと言って実際に1ヶ月前ギリギリに申出をした場合、
会社にかなり迷惑を掛けることになり上司や同僚からの印象はよくないでしょう。
業務の引継ぎに追われてなかなか帰宅できないなんてことも考えられます。
やむを得ない事情がある場合は仕方がないかと思いますが、
この時期での申出は慎重に検討すべきです。
上司へ相談する前に確認しておくべきことは?
上司へ相談する前に確認しておくべきことは下記の5つです。
- 上司へ相談する前に確認しておくべきこと
- パートナーの気持ち
- 勤務先の育児休業取得に対する姿勢
- 育児休業制度の内容
- 休業中の生活費
- 育児休業取得の希望期間
パートナーの気持ち
まずはパートナーの気持ちを確認しておきましょう。
パートナーが里帰り出産をしたいと考えている場合、育児に参加しようとするとかえって邪魔になってしまう場合もあります。しっかりと事前に相談をしておきましょう。
また、育児休業中に自分のやりたいことばかりしていると夫婦間の溝が深まる恐れがあります。
育児は想像以上に大変です。自分が中心になって家事・育児をするという気持ちが大切です。
勤務先の育児休業取得に対する姿勢
将来のことを考えて勤務先が育児休業取得に対して否定的ではないか確認しておきましょう。
残念ですが、まだまだ育児休業取得に否定的な考えの勤務先が多いようです。
『男は仕事、女は家庭』という考え方の上司も多いです。
実際私も取得が決まった後の忘年会であいつは育休半年も取って何をするんだと上司が愚痴をこぼしていたと同僚に聞かされました。
どうしても今は時代の変わり目なので仕方ないのかなとは思いますが、勤務先や上司からの評価が気になる方はあらかじめ考え方をリサーチした上で取得を検討しましょう。
育児休業制度の内容
育児休業制度ついて、こちらの厚生労働省のホームページで確認しておきましょう。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000158500.html
特にQ7-2にある『育児休業を開始した日前2年間に賃金支払基礎日数が11日以上ある(ない場合は就業した時間数が80時間以上の)月が12か月以上あること。』を自分が満たしているのかしっかりと確認しておきましょう。満たしていない場合は給付金が支給されません。
就職して間もない方は注意が必要です。
休業中の生活費
育休を取得することで生活に支障が出ないかも確認しておきましょう。
まず収入についてです。
上記の育児休業給付金の支給要件とも関連してきますが、2023年4月3日現在は休業前手取り給料の8割程が給付金の支給額になります。この給付金は原則2ヶ月に1回まとめて支給されます。
毎月ではないので少し注意が必要です。私も2ヶ月毎に職業安定局から入金がありました。
また、ボーナスについてですが休業扱いになるので休業日数分は減額されました。
他にも自治体独自の子育て支援制度も確認してみましょう。子育てに必要なものを購入できるクーポンの配布や補助金での支援、割引サービスなど自治体によって様々です。
次に出費についても確認しておきましょう。
ニューボーンフォト・お宮参り・お食い初めなど、こだわればこだわるほどイベント代はお金がかかります。どのくらいのプランにするのかなど、事前に検討しておくと安心です。
また、オムツ代やミルク代もけっこうかかります。(約5000円~17000円/月)
うちの子は生後3ヶ月ですが、1日に平均で10回前後オムツ替えをしています。
近所の薬局で70枚入りを1300円程で買っていてオムツ代は約5000円/月です。
加えて、おしりふきもあっという間に無くなっていきます。
ミルク代については完母・混合・完ミでかなり差が出てきます。
完ミの場合はミルク缶記載の情報から1週間前後で1缶(800g)を消費することになります。
我が家は混合でミルクは『ほほえみ』を購入していますが、1缶3000円程です。
完ミで育児を行う場合、1ヶ月で4缶消費すると考えるとミルク代は約12000円/月になります。
育児休業取得の希望期間
どのくらいの期間、育休を取得するかパートナーと相談しておきましょう。
部下から育休の相談をされた際に、上司が一番気になる点はやはり休業の期間です。
前もって自分の希望期間を決めておくと上司も返答しやすいでしょう。
ちなみに私が上司に相談した際はこんな感じでした。
少しお時間よろしいですか?大変言いづらいんですが…モジモジ
改まってどうしたんだ?まさか辞めるのか!?
実は妻が妊娠してまして、12月から育休を取りたいんですが…
あ、そうなの。おめでとうございます。
育休は権利だしいいけど、どのくらい取りたいの?
希望としては半年くらい取りたいです。休業中も必要であれば出てきます、メールも毎日確認しておきます!お願いします!!
半年!?そんなにも取れるのか。
育休は権利だからね、別にいいけど…
休業中もサポートしてくれたら助かる。
【体験談】同僚の反応は?
私が6ヶ月育児休業を取得することが決まった際の同僚の反応は下記のように様々でした。
- 育休賛成派だから応援してる!奥さんと仲良くね!
- これで前例ができてみんな育休取りやすくなっていいね!
- 問題なく業務が回るんならいいんじゃない?やばそうだったら助けてね。
- 6ヶ月も男が育休取って何するんや。
意外と賛成派の意見が多かったのは正直驚きました。
私の耳に入った内容だけなので裏で何を言われているかは分かりませんが…
余談ですが、同僚も近いうちに育休を6ヶ月取ることが決まったようです。
実際に取得してみて思ったこと
実際に育休を取得してみて思ったことですが、
育児は本当に大変です。仕事をしていた育休前の方がよっぽど楽でした。正直、育児舐めてました…
特に最初の1ヶ月は初めての経験が多いこともあり精神的にも肉体的にも疲労が溜まります。
自分の親を含め、ワンオペで育児をしている方達は本当に凄いと思います。
ただもう、本当に子供はかわいいです!ずっと家にいて成長を見守っていたいです!
勤務先には悪いですが、できることなら在宅ワークで生計を立てていきたいと思いました。
終わりに
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
何か1つでも皆さんの役に立つ情報があったのであれば幸いです。